本日は、弊社(東京陵石)で「耐震構造のお墓」を建てられた小畠さんのお宅にお邪魔してお話を伺いました。
−はじめにどのようなきっかけで「耐震構造のお墓」を建てようと思われたのか伺いました。
お墓は生きている間よりも”永く住むところ”と日頃から考えてましてね。だから居心地よく安心して住みたい(笑)。
東京陵石さんとの出会いは、愛犬との散歩道にあった昌平寺墓苑の案内会を訪ねたのが最初でした。
案内会でパンフレットをもらい、さらにホームページで東京陵石さんのお墓のリフォームの取組みなどを見て「ここだ!」と思い、決断しました。
−そうおっしゃる工学博士(東京大学)の小畠さんは、一級建築士で技術士。
炭素繊維による耐震補強の草分けで、「新・建築構法S造とRC造」はじめ著書も出版されており、講演で国内はもとより海外も飛び回られた「耐震補強」の専門家です。
そんな小畠さんの目に留まった弊社(東京陵石)の「耐震構造のお墓」を建てられた感想を伺いました。
1991年 科学技術庁長官賞(研究功績者)受賞表彰状
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小畠様著「連続繊維による耐震補強‐正しい設計・施工の基礎知識‐」と 弊社施工資料
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非常に満足してます。
というのは、お墓は建ってしまえば中身はわかりません。「構造」は外から見ることはできないんですね。
地震がきたらわかりますが(笑)。
私は商売柄「構造」にはちょっとこだわりがあります。
施工が始まってからは、なにげなく現場を訪ねました。
職人さんたちの仕事ぶりは大変ていねいなものでした。私のことを施主と知らないのですが、まじめにきちんと仕事している姿を見て、お願いしてよかったと思いました。
私の決断は間違ってなかったと妻に自慢したんですよ(笑)。
基礎工事に関しては、
@特殊な石を入れた布袋を敷き並べて耐震・免震効果を期待する特許工法を応用した地盤であること。
Aお墓の下の深く掘り下げた部分は鉄筋も入っているコンクリート造りで、しかも手練りのコンクリートでなく生コンを使用しているため適切な強度が確保できている基礎であること。
これらの特殊地盤と入念な基礎で耐震・免震を期待できる構造で施工されていました。
そしてこれは私たちの希望だったのですが、
Bカロート(墓室内)を広くして大理石で仕上げたところ。
通常はコンクリートなのでしょうが、息子や孫たちまで続いて入居(?)してほしいお墓だから、住み心地(笑)にもこだわりたかったのです。
−たいへんご満足のご様子でした。
そこで、構造の専門家から見て「耐震構造のお墓」のデメリットを伺ってみました。
そうですね、構造面からのデメリットはありません。
あえてデメリットをあげるなら、コスト面でしょうか。
構造が違うわけですから、費用も違うのは当然と思いますよ。所沢のこの辺りは、関東ローム層で地盤は比較的しっかりしています。
でも、耐震・免震はやらないよりやったほうがいいと私は考えております。
これは私の価値観であって、後悔はしたくない。自分なりにしっかり納得して、前に進みたい性分なんです。価格差があっても、その価値や安心・満足感に予算を惜しまない人も多いのではないでしょうか。
住む家にこだわる人はたくさんいます。お墓にもこだわりたいものですね。
−おだやかな笑顔が魅力的な小畠さんと素敵な奥様、ありがとうございました。